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2005年08月30日

やっとブログを送れます

20050815_IMG_0808 2005年8月15日(月)
今日から10月26日までの2ヶ月半のエスロブの高齢者ケアの取材が始まります。
こちらは朝が早く、私は目的のトルホゴーデンの施設に行くのに7時20分に学生寮を出ました。

日本を出たときは夏の真っ盛りだったのに、こちらは朝の空気が初秋という感じです。
学生寮の門を出て少し歩くとすぐに森に入ります。その森をまっすぐに10分も歩くと、野鴨が遊んでいる小さな小さな湖に出くわします。 トルホという名前の沼のような湖です。トルはTROLLで北欧神話に出てくるちょっとユーモラスな巨人。 ホはSJOでOの頭に点々がつくのですが、湖という意味です。 トルホゴーデンは人口3万人のエスロブの町でいちばん風光明媚場所といえましょう。

 

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このいちばん贅沢な場所をこの町は今日訪ねるトルホゴーデンの高齢者の施設に使っているのです。 私は施設と書きましたが、施設というよりケア付アパートという方が正しいでしょうか。ここにサービスハウスというケア付住宅が55室。 認知症の方が暮すグループホームには16の部屋があります。合計で70あまりのアパートがあるのです。たぶん、 部屋のどこからもこの湖が望めるように設計しているのでしょう。後日、この施設を企画デザイン、 建築したノンプロフィットの会社エボEBOを取材する時に詳しく聞くことにします。

それから、この施設の反対側は普通の住宅地で、ここは決して人里離れた場所ではないのです。 学生寮から反対側に向かい10分も歩くと、こんどは駅前の商店街に出ます。 エスロブ市のモットーは20050815_IMG_0898すぐ傍に自然があるということなのです。 駅前にはウエスティンスウェーデンの自転車は腰掛が高すぎて足が着かず、私はこれから20分、 30分と歩いて方々の施設を廻ることになります。

エスロブ市の65歳以上の人口は4,820人で、高齢化率は16,3%(2004年)。 その中で80歳以上が占める割合は約3割。2010年には高齢化率が18%になると予測されています。高齢者の施設は市営のものが5つ、 6つあります。追って正確な数をブログに書きましょう。これから、私は前半の一ヶ月で4つの市営の施設と1つのNGOの施設、 それに南北2つの在宅ケアサービス、市営のアクティビティハウス、食事の宅配サービス、在宅リハビリサービスを取材します。  それにこれらの施設のマネージャーの方にも何人かインタビューする予定です。 最初は風景の写真が続きますが、肖像権の問題があり、許可を得てから人物写真が加わる予定です。

2005年08月30日 04:07 |  投稿者: rumi   |  コメント (2)

2005年08月11日

今日からエスロブの生活が始まります

  クリスチーナさんの家の庭から   
            
IMG_0278    2005年8月13日
今日から南スウェーデンのESLOV(エスロブ)という町での生活が始まります。 エスロブは南スウェーデンのスコーネ地方にある人口3万人の町。あのニルスの不思議な旅の舞台になったところです。 魔法使いに小人にさせられたいたずら好きなニルスがガチョウの背中に乗って、スコーネを眺めおろすと、眼下に市松模様の畑が広がる・・ と本に書かれていますが、地平線まで視界が開けている土地です。写真は私がお世話になるクリスチィーナ・ウォーミングさんの家の庭。今年、 4月に下準備で訪れた時に写しました。クリスチィーナさんは元エスロブ市長。「キリスト」と「温かい」が合わさっているその名前のように、 親切で頼もしく、チャーミングな1946年生まれの女性です。「ルーラルなわが家」と彼女は自宅を紹介しましたが、農家の廃屋を買い取り、 夫と二人で、土を堀耕し、花を植え、ニワトリたちを育て、丹精こめて作った庭です。向こうに見える東屋も手作りです。


2005年08月11日 19:57 |  投稿者: rumi   |  コメント (3)  |  トラックバック (31339)

2005年08月09日

エスロブ

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2005年8月13日
ここはエスロブのピープルズハイスクール。外国人や、社会人や移民の方々で学校に行けなかった方などが学ぶ学校です。 私はこの学校には通いませんが、寄宿舎だけを借りて、自炊をしながら、「認知症の高齢者のターミナルケア」 をテーマにこの町のホスピタリティ・ケア(温かなケア)の姿を学び、取材し、書いていきます。

滞在は8月13日から10月27日まで。帰国は10月28日となります。期間を一ヶ月ずつテーマごとに3つに分けました。 滞在の前半は(1)慢性疾患患者の方々へのケアの現場での研修。後半は(2)グループホームやデイケアなどにおける認知症の高齢者へのケア。 そして、来年早々にもう一度、一ヶ月近く訪問する予定で、取材や訪問が可能かは決まっていませんが、(3) 家族 自治体の取材と考えています。

 

 

2005年08月09日 19:55 |  投稿者: rumi   |  コメント (2)