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2005年09月15日

ストックホルムのサムライデー

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9月10日(土)

今日から3日間、友達になった14歳のヴィンセント君とストックホルムの「サムライデー」 を観にストックホルムに来ています。彼は侍や刀についてインターネットで独学をしています。私は今回お世話になっているスウェーデン・ ケアインステチュートのエメールさんを訪ねる目的があります。
サムライデーは科学博物館で日本刀の展示や居合道や弓道、 それに日本から東工大の教授が来て太刀を作る鉄を1400度の窯で鋳るなどのデモンストレーションがあります。 芸大の北田さんという教授にもお会いしました。写真はヴァーサ号博物館です。

ヴァイキングの刀の展示もあり、面白かったのは刀を砥ぐ作業をしている職人さん (有名な方なのでしょう)の話をヴィンセント君が聞いての感想。「ヴァイキングの刀は刃こぼれがしていても平気、 日本刀のように美しく鋭利に砥がないんだ。日本刀は「切る」ためのもの。ヴァイキングの刀は叩き殺すもの。違いが面白い」というものです。 日本の文化の素晴らしさはこの繊細さにあると再認識をしました。居合道も弓道もデモンストレーションはスウェーデンの男性がしています。嬉しいですね。ヴィンセント君のことを書いたら、マーシャル理恵子さんがメールをくださいました。

夫も10歳のときに、オーストラリアで 「隠密剣士(古っ!)」に触れて、侍になりたいと思ったらしく、それ以来独学を続け現在に至っているのですが、その当時、 日本語を習いたいといったところ親や先生に「クレイジー」だと言われたとか。
当時は音声の出るインターネットなどは当然ありませんでしたから、図書館に行って、やっと見つけたのはたった一冊の日本語の本。 それを読破し、その本の中の漢字をすべて練習し尽くし、足りなかったので中国語で漢字をさらに学び、北京語、広東語もわかるようになり、 大学生のときには、受講していた中国語のクラスを中国人の先生が帰国される際に、引き継いで教えてさえいたという話です。 もちろん武道は欠かせるはずもなく、英国では空手を習い、挙句の果てに、居合いを学ぶために来日し、あっという間に20年。 (マーシャルさん無断紹介すみません)

マーシャルさんのご主人からヴィンセント君に日本語の習得法についてメールで伝授してくださるとのこと、 嬉しい限りです。ありがとうございます。彼のアドレスはvincent persson <weeney_moto@hotmail.com>です。

投稿者 :rumi  |  2005年09月15日 04:53

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