« 麻衣子さんは学校が大好き | メイン | エスロブの歴史 »

2006年03月01日

エスロブ市の福祉の総責任者 エバ・オストンさん

IMG_5173

2月23日(木曜日) 午後3時~4時半

この日は麻衣子さんの学校を訪ねた後、学生寮に帰り、準備をしてから、今度は市庁舎に向かいました。 もちろん、歩いて。万歩計をつけているのですが、簡単に15,000歩を超え、20,000 歩を超える日もあります。今日は、 待ちに待った、福祉の総責任者であるエバ・オストンさんへのインタビューです。質問表は入念に用意して、前日の午前中に直接市庁舎に持参、 私の世話を焼いてくださるクリスティーナ・ウォーミングさんに手渡ししました。事前にエバ・オストンさんに見ていただいています。 通訳のシーマさんとタウンホールで待ち合わせ、取り次いで下さるクリスティーナさんを待ちました。

エバさんはピンク色のセーターを着て、気さくにいろいろと話をしてくださいました。

エスロブ市の人口は30.000人。コミニュンと呼ばれる市で働く職員が2000人。 その中の最大の人数を抱えるのが、エバさんの部署です(800人)。日本の国に例えれば厚生労働省のトップという方がわかりやすいでしょう。 この部署は昔はソーシャルサービスといわれていましたが、今はバード・オッケ・オムルグと呼ばれています。バードは「VARD」 でAの頭に小さな○が着きます。意味は、看護とかケアという意味。オッケはOCHでアンド。スウェーデン語を聞いていると、よく「オッケ」 と聞こえるので、最初は何でOKばかり言うのだろうと不思議に思いました。オムソルグはケアとか気遣いという意味です。 実はそれぞれのコミニュンがこの部署をそれぞれの呼称で呼んでいるそうです。

エスロブ市は2003年から組織替えをして、この呼称で呼ぶそうになったとのことです。エバ・ オストンさんはもともとがソーシャルワーカーの出身。1970年代の10年間を子供と家族のケアの分野で働きました。80年代には、 働く女性のますますの増加とともに、青少年の分野の福祉の仕事が大きく転換した時期で、ドラッグの問題などが起こり、 青少年のケアの分野で働きます。2000年からエスロブ市の現在のトップの仕事に就いたそうです。

彼女が受け持つ、エスロブ市の福祉の分野は毎年大きな変化をしています。その中でもエバ・ オストンさんが一番力を入れているのが、ケアの分野で働く人々のやりがいを作り出すこと。呼称が変わって一番変化したのは、 この分野で働く人々がこの仕事に誇りを持てるようにしたことだと語りました。

写真があまり取れませんでした。3時から1時間半のインタビューを終えて、通訳のシーマさんと少し話をして岐路に着くと、淡い紫色の夕焼けがとてもきれいで、 春が近づいているのを空の色に感じました。 

IMG_5172

IMG_5176

 

投稿者 :rumi  |  2006年03月01日 06:37

コメント