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2006年02月09日

カリダールのTHINK TALK WALK

2月8日(水)続き

1時になると、レストランの入り口のテーブルでポーカーらしきカードを始めるご婦人たちがいました。 平均年齢はたぶん、80歳に近いでしょう。先ほどまでテーブルで静かにお昼を食べていた車椅子のご婦人もこの中にいます。 5人のグループです。一人の方が点数をノートにつけ、誰もの表情は真剣そのもの。また、壁をはさんで、男性たちがビリヤードを始めました。 ビリヤードはある世代の男性たちにとってたまらなく面白いゲームのようです。また、昨年秋の改装で新しくできたダイニングキッチンでは、 手芸のグループが小さなタピスリーを織っています。私が一人で遅いお昼を食べていたら、このカリダールでフルタイムで働いているアグネッタ・ ノーランドさんがコーヒー茶碗を片手に私の隣に座りました。「私はいい雰囲気を作り出すお手伝いだけ。すべて、 皆さんが自分たちで小さなグループを作って運営しているの」。「1970年に私が仕事を20歳で介護職として働き始めた時には、 私たちは高齢者の方に『これをしてください』とやることをこちらで決めたものです」。「大切なことは、皆さんが自分で考えて選び、 仲間と語らい、町を歩くこと」。アグネッタさんの熱い思いが私に伝わってきます。

突然ですが、私はまったく同じような光景を今は町名が変わった秋田県鷹巣町の、町の真ん中にある「元気ワールド」で見ました。 鷹巣町の岩川徹元町長が作り出した民主主義を軸とした高齢者福祉の姿には、希望が広がったものです。なぜ、鷹巣市民は、 自らの手でその可能性に封印をしたのでしょう。岩川元町長が反対派の工作で町長選に落ちた時は、この耳を疑いました。 元気ワールドを運営していた皆さんはどうしているでしょう。

 

投稿者 :rumi  |  2006年02月09日 03:33

コメント

エスロブの町の様子、楽しく見せていただきました。一面の雪景色素敵でしょうね。
瑠美さんのお部屋北欧らしくてとても可愛らしいですね。日々の生活を慈しむということは大切ですね。
こちらから押し付けるのでなく、利用者の方がご自分で選んで楽しむという言葉まさにこれからケアにあたる私達が実践したいことですね。
瑠美さんのお話から私もスウェーデンの医療に興味を持ち昨日音楽療法の仲間からスェ-デンの知的障害者福祉のビデオを借りました! 楽しみです。
睡眠不足は解消されていますか?頑張りすぎて異国の地で身体を壊されませんように・・・・   鴻巣奈津子

投稿者 :鴻巣奈津子  |  2006年02月09日