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2006年06月08日

選挙運動が始まっています

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5月31日(水曜日)
9月16日はスウェーデンの総選挙の日。日本と同じ9月です。テレビでは、毎日のように政治に関しての番組が組まれています。 辞書を引きながら、これは国会中継だとか、社会民主党の議員が話しているのだとか、5%ぐらいの理解ですが、 テレビという窓を通してこの国を眺めています。午後、政治家にインタビューしました。 今週は5つもインタビューをしますが、2つ目の取材です。写真は右派 Moderat:穏健党」 のエスロブ市の事務所のショーウィンドウです。ここで午後4時にエスロブ市穏健党のボスであるミカエル・クォーツマンさんに会いました。 彼は、今、レジオンスコーネ(スコーネ県)の議員です。今回の選挙では市長の座を狙っています。
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事務所のカギがしまっていたので、ドアーの前で待っていたら、長靴を履いたおじさんが親しげな笑顔でやってきて、それがミカエルさんでした。 愛嬌があり、温かなタッチの人でした。
ミカエルさんにインタビューをしたのは、地域医療センターを調べていたら、もう少し、詳しく、医療事情を把握しなければと思ったからです。 前回インタビューした看護師さんからは、数字が把握できなかったので、クリスチーナさんがそれならと、県議会議員の彼を紹介してくれました。 つまり、県予算の85%が医療費。県議会議員の仕事イコール医療だからです。

スウェーデンでは、1992年のエーデル改革で、医療は県が、福祉・教育・地域社会・ 介護は自治体が責任を持って運営することになりました。改革後、今年で14年がたちますが、私が見た限りでは施設ケア、訪問介護、 看護の場でお医者さんに会いません。お医者さんは県に属し、市にはお医者さんがいません。内科医のプライマリケア(初期医療) はエスロブ市に3つある県の地域医療センターで行い、エスロブ市には病院がありません。専門的な医療は隣町のルンドにある大学病院と、 2つの県病院に行きます。歯科、眼科、耳鼻科、皮膚科などのトクターは、一箇所に固まっています。 地域には私立のクリニックがあるようですがどういう存在するのか、これから確かめてみるつもりです。話を聞くだけではなく、 実際にその場に行き、自分の目で確かめる作業が必要です。お医者さんにインタビューしたいのですが、近々、地域医療センターに行き、 相談してみるつもりです。2005年の医療関係の資料を求めた私にミカエルさんは、 用意すると言ってくれ、6月8日に会うことになりました。医療と政治の仕組みは別の機会にお伝えします。

帰り道にいつもこの事務所はなんだろうと思っていたショーウィンドウをよく見たら、 社会民主党の事務所だとわかりました。各政党は企業で言えば、 CI (コーポレイト・アイデンティティ)のようなことをやっていて、 シンボルマーク、ロゴタイプ(党の名を表現する活字のデザイン)、テーマカラー、販促グッズ(バッジやキーホルダーなどの小さなお土産)、 立候補者の写真などがウィンドウに飾られています。右派と左派の違いは、小さな政府と大きな政府の違いのようです。 左派で政権をとっている社会民主党はできるだか公営がいいと考えているそうです。一方、右派は民営の活力を入れたい考えです。民営といっても、行政の枠の中ですべてが行われるので、日本の民営とはだいぶ違います。 政治のこともこんど書きますね。

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投稿者 :rumi  |  2006年06月08日 18:21

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