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2006年06月17日

突然の夏 

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6月12日(月曜日)

昨日あたりから、気温が高くなってきたと思ったら、今日の町は夏の景色に彩られています。 生き物のように町は日々姿を変えています。5月15日にこの町に着いた時にはお天気予報は摂氏10度でした。それが、昨日、 今日は30度ぐらい。北国の春は突然来て、あっという間に夏になるといいますが、まさにその通り。 スベンソンという唯一のシティホテルのある広場のアイスクリーム屋には列ができています。この数日、部屋にこもっていたので、 太陽が目にまぶしいぐらいです。

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写真は学生寮の近くの家の石楠花の花。エスロブにはずいぶんこの花を見かけます。日本にはない色です。 学生寮の学生たちも明日の火曜日にはここを去っていきます。明日から夏休みの始まりです。荷造りをしながらくつろいでいる顔見知りたち。

東京にいた時、スウェーデンに6月に行くと話すと何人かの方から「ミットサマーですね。 楽しんでいらっしゃい」と言われました。高校の英語の本にアンデルセンの「醜いアヒルの子」が載っていて(もちろん英語で)、 その書き出しは「それはミットサマーのことだった・・」でした。英語の辞書を引くと、ミッドサマーは夏至とあり、6月21、 22日頃とありました。今年は24日が夏至で、23日はイブだそうです。日本では梅雨の時期で日照が少なく、肌寒いこともある季節ですが、 それこそ、急に真夏がやってきたのです。

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数日前から、学生たちが部屋の掃除をはじめ、荷造りが始まっていました。あまり、 交流は無かったけれど、ちょっと、淋しくなります。台所の使い方がひどくて、学校では、こうしたマナーを教えなかったのかとあきれました。 パスタがこびりついたなべが何日も放ってあったり、冷蔵庫の牛乳が飲まれていたり、あきれることも多かったけれど、 なんだか憎めない子たちでした。去年の8月23日頃、近隣の県からこの国民高等学校に集まってきました。20歳を過ぎて、また、 学びなおしている若者たちです。しかし、ほとんどの子に聞くと、就職先は決まっていません。 スウェーデンでは98年に見事不況は克服したものの、合理化が進み、失業率は4%というものの、定職につけない若者が多いのです。 仕事に就くには、学び続け、資格や学習をすることが必要で、若者には厳しい現実が待っています。

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投稿者 :rumi  |  2006年06月17日 06:25

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